「あなたの知らない世界」(マツコさんじゃないよ)

このタイトルに覚えがある方はきっとエスと同世代、年齢的に±5といったところではなかろうか?

 

普段なら主婦様向け昼のワイドショーの時間帯が夏休みの間だけ

お子様も楽しめる怪奇ワイドショーに変わるのだ。

 

視聴者から集めた怪奇、恐怖体験をもとに再現ドラマが作られる。
効果音、照明、役者の方々の演技、恐怖な演出が繰り広げられ“怖いけど見たい!!”
という欲求に駆られ、“でも一人では怖い!”と学校のプールの帰りは、
どの子のうちで誰と通称“あな知ら”を見るかを決める絶好のタイミングとなっていた。

 

友人と「キャー」と叫ぶよりはじっくりと恐怖を味わい、その後、夕方まで
外で遊びふけるというのが夏休みの定番であった。
なぜ「キャー!」ではなく“じっくり”となったのか?
それは再現ドラマのあと、心霊研究家なる“新倉イワオ”氏の解説が由縁であろう。
このイワオ様の解説、いまでも時々思い出す。

 

「人間の心ほど恐ろしいものはないんです。霊とは心なのです。」
「人を愛する気持ち、妬む気持ち、うらやむ心、これらがすべて霊なのです」
いまでもその答えははっきりと見つからずにいる。

 

この“あな知ら”、観た後になぜかすがすがしい気分にさせてくれた。
だからこそ、観終わったあと、外で元気に遊べたし、明るいプールで一緒に観る約束を
友人とできたのではないかと思う。毎夏の楽しみになっていたことは確かだ。

 

それからうん十年の時が流れ、私も役者という修行を多少行っていたころ、
さまざまな劇場に足を運ぶと、楽屋での怪談は付き物でいつでもどこでも繰り広げられて
いた。「○○劇場の楽屋、アレ女性だよね、鏡にさあ~」などと始まる。
私の分析では「役者は怪談が好き」

 

そして思うのだ。役者とは、人を演じるとは、まさに“心の表現”目に見えない心を
感じ、つかみ、表現していく。

 

イワオ様の言葉がよみがえる
~霊とは心なんですよ~

 

フロム エス。

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